【Xcode】古いシミュレータを削除する

古いシミュレーターを削除する方法を解説します。

スポンサーリンク

環境

この記事の情報は次のバージョンで動作確認しています。

【Xcode】13.1
【Swift】5.5
【iOS】15.0
【macOS】Big Sur バージョン 11.6
スポンサーリンク

シミュレータが格納されているフォルダ

はじめにシミュレーターがどこに格納されているか知っておきましょう。

シミュレータのファイルには、次の2つがあります。

  • ランタイム(実行ライブラリ)
  • デバイス毎の実行イメージ

ランタイム(実行ライブラリ)

ランタイムはOSのバージョン毎に存在する実行ライブラリです。

Xcodeのメニューより、Xcode > Preferences... を選択、開いたサブウィンドウの Components を選択すると、現在存在しているランタイムが確認できます。
青チェックのついているのが、存在しているランタイムです。

UntitledImage

ランタイムファイルの実態は下記のフォルダにあります。

UntitledImage

ランタイムの削除は対象のファイルを削除するだけでOKです。

デバイス毎の実行イメージ

Xcodeでは次のように使用可能なシミュレータを選択できますが、1つ1つに実行イメージが用意されています。

UntitledImage

実行イメージファイルの実態は下記のフォルダにあります。

UntitledImage

ファイル名がコードになっていてどのシミュレータに対応しているのか一見わかりません。
シミュレータを管理するコマンドツール(simctl)が別に用意されています。

スポンサーリンク

simctlの使い方

simctlはXcodeに含まれるコマンドライン・インターフェース・ツールで、シミュレータの管理を行うために使用します。

デバイス一覧の出力

次のコマンドで現在インストールされているデバイス毎の実行イメージ一覧を出力できます。

出力結果

カッコ内のコードが、ファイル名に該当します。

実行イメージを削除する。

個別の実行イメージを削除するには次のコマンドを使用します。

不要な実行イメージをまとめて削除する

あるバージョンのランタイムを削除すると、対象の実行イメージは一覧で次のように unavailable と表示されます。

次のコマンドを使って unavailable の実行イメージをまとめて削除できます。

スポンサーリンク

simctlコマンドが使えない場合

このようなメッセージが出て、simctlコマンドが使えない場合は、Xcodeのメニューより、Xcode > Preferences... で、開いたサブウィンドウの Locations を選択します。
Command Line Tools: に値が入っていないと思われますので、選択可能な最新のXcodeを選択して下さい。

UntitledImage

スポンサーリンク

あわせて読みたい記事

【Xcode】古いバージョンのシミュレータを使う方法
Xcodeで古いバージョンのシミュレータを使う方法を解説します。