CGRectは長方形の位置とサイズを保持する構造体です。
頭のCGはAppleの描画系フレームワーク(Core Graphics)の略です。
環境
この記事の情報は次のバージョンで動作確認しています。
【Xcode】11.6
【Swift】5.2.4
【iOS】13.6
【macOS】Catalina バージョン 10.15.6
【Swift】5.2.4
【iOS】13.6
【macOS】Catalina バージョン 10.15.6
使い方
初期化
2種類のイニシャライザがあります。
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CGRect(origin: CGPoint, size: CGSize) |
第1引数(origin)で長方形の左上角の位置をCGPoint構造体で指定します。
第2引数(size)では長方形のサイズをCGSize構造体で指定します。
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CGRect(x: 数値, y: 数値, width: 数値, height: 数値) |
長方形左上角の位置と、長方形のサイズを各々数値で指定します。
数値の型は、Double、Int、CGFloatが使えます。
プロパティ
次の2つのプロパティを保持します。
値の取得、設定共に可能です。
origin
長方形の左上角の位置をCGPoint構造体で保持。
size
長方形のサイズをCGSize構造体で保持。
Computed(計算)プロパティ
下記のComputerdプロパティを保持します。
全てCGFloat型で、値の取得のみが可能です。
height
長方形の高さ
width
長方形の幅
minX
長方形の左端のX座標
midX
長方形の中心のX座標
maxX
長方形の右端のX座標
minY
長方形の上端のY座標
midY
長方形の中心のY座標
maxY
長方形の下端のY座標
タイププロパティ
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CGRect.zero |
origin、sizeの全ての値が0のCGRect構造体を返します。
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